山主所感《信の風》
昨年の暮れ、ある文章に目がとまりました。
某有名企業の社長が顧客に向けた文章でした。
その一節
「過去は事実。現在は進行中。未来は未定。」
確かにその通りです。
過去があってこそ今が有り、未来へとつながると思うと、今までの繋いで頂いた方々に感謝の気持ちを抱きます。
過去を変えることは出来ない。未来は誰にもわからない。今を大切にするのみ。
道徳的に素晴らしい文章です。
法華経の教えでは懺悔・施餓鬼等により過去を変えられなくても救う事が可能です。
また未来への祈りは、成就した姿を定めてはいけません。理想の未来を自分が決めてしまうと、叶わなかった時に失望し苦の要因となります。
サッカーW杯で勝利を願い続けたが、敗れて暴動の起きた国がありました。
未来は仏様に「お任せ」すべきなのです。
受験で懸命に勉強し、祈り入学した学校は、第一志望校でなくても、仏様が選んでくださった最高の道なのです。
過去を反省し、今を精進して祈り、未来を「お任せ」して素晴らしい令和五年にしてまいりましょう。
本成寺 往来 オーライ
★お寺の境内は仏様の寛ぐお庭です。
仏様がいらっしゃるお庭。
仏様のように楽しむお庭。
仏様として休めるお庭です。
★痛んでいたベンチを新品に交換しました。
★仏様としてゆっくりと休んでください。
空や草木を眺め、まったりしてみてください。
★間もなく境内の一部を改良工事します。
★仏様である皆さんのお庭の完成、心待ちにして下さい。
卯年 兎年って どんな年
○古来、干支は植物の状態に照らし合わせて、どのような年になるか示しています。
○卯年は、草木が地面を覆うようになった状態を示します。
○枯れていた大地に緑が育ち、やがて花が咲き実を結ぶ時を夢見る事の出来る時です。
○つまり卯年は、明るい将来に向けて大いなる夢を抱ける年です。
○抱く夢は、欲に塗れたものではいけません。
○抱く夢は、私たちが本来担う使命に則ったものであるべきです。
○私たちは本来仏様の従者・弟子・子供です。
○仏として思い描く夢を我が夢として、新たな年を歩んでまいりましょう。
当たり前ですが、一月は正月と言います。
二月・三月、それ以降はそのままです。
何故かと言いますと
「正月」は「一」度「止」まる「月」
一度止まって振り返り、誓う、願う大切な月だからだそうです。 住職 G