山主所感《信の風》
「一念三千の法門は、但だ法華経の本門寿量品の文の底にしづめたり。龍樹(りゅうじゅ)、天親(てんじん)知ってしかも未だ拾いださず」
『開目抄』
今夏はスーパー猛暑では、などと憶測されていましたが、雨多き冷夏となっております。
毎日テレビでは気象予報士の解説。
私の印象ですが、ずっと以前より各局、天気予報に時間を多くかけているのではないでしょうか。
雨の日が多い理由、天候不順の理由、様々な観点から解説されています。
その中で私たちは自然災害から身を守り、異常気象にどのように対応しなくてはいけないのか語られています。
冒頭の日蓮大聖人が書かれた『開目抄』の一節。
「一念三千」という法華経の重要な教えは如来寿量品第十六の文底に観心として納められていることを示された部分です。
「一念三千」の法門とは、仏とは?成仏とは?浄土とは?を紐解く教えであり、私たちの心の構造を明らかにする教えです。
大切な点として、私たちの周りでの出来事は、私たちの心の有り様に由来するという教えです。
心が乱れていれば、日常生活に問題が次々と起こる。
心が整っていれば、豊かな心持で事に対応できて生活も整い、人生も整う。
となると、天候の乱れは、今生きる私たちの心の乱れが原因と言えます。
隣国からはきな臭いにおいが漂ってきています。
科学や医学の発展は、人間として踏み入っていけない領域に達しているのではないでしょうか。
宗教活動は、風習にとどまり、正しい信仰が蔑ろにされつつあります。
ご先祖様の供養を怠れば、現世での状況も乱れるのです。
折しも、今月は秋季彼岸会。
日常知らないうちに犯した罪に対し反省・懺悔し、祈りを新たにし、ご先祖様にご報告致しましょう。
本成寺 往来 オーライ
★五月に改装なった本成寺境内庭園。お盆法要を前に、初めて庭師さんが整備に来て頂きました。
★肥料が行き届いていたせいか、雑草の多いこと。暑い夏の日差しを浴びながら黙々と雑草を抜く庭師さん。
★これは大変と、以後は私も除草作業に参戦。
これが大変な一方で、楽しくもあり。雑草が根っこからスポっと抜けた時の快感。
★だんだん癖になり、行える日は毎日除草作業。決して無理はしません。一日三十分程度ずつ。バケツに雑草二~三杯程度ずつ。
★趣味の領域に達したとはいえ、何せ私は腰痛持ち!
二〇二一年は
宗祖ご降誕八〇〇年
原稿募集のお知らせ
●檀信徒の皆様から原稿を募集いたします。
●信仰体験、ご先祖様、本成寺に対する思いなど。良い思いを周りの人に伝えてみませんか?
●日常の些細なことでもいいですよ。
●箇条書きでも大丈夫。匿名でも結構です。
●あなたの体験、思いは、誰かを良き方向に向けられるはずです。
この秋、今年一番の出張シーズンになってまいります。釜石、魚津、出雲、旭川……
信仰の友の元へ出かけ、宗祖に成り代わり法務にあたってまいります。 住職 G