本成寺の山門をくぐり、すぐ右手をご覧なさい。微笑む私が目に付くはずよ。
えっ、山門をくぐる前から気が付いていたって。
そりゃそうかもね。なにしろ私の身の丈、台座を含め7メートルもあるから!
私の名前は上菅大観音。
いつも慈しみのまなざしで、あなた方を見守っているのよ。
困った時、悩む時にはあらゆる物に姿を変えて手助けに行くわよ。
ほら、今あなたが手にしている携帯電話。それも私の化身かも。
台座に取り付けてある「上菅大観音」と書かれた石板は、病により失明してしまったある方が、一生懸命お参りをして目が見えるようになり、そのお礼として奉納頂いたものなのよ。さあ、私に会いにおいで下さいな。
私は鬼子母神じゃ。
えっ、顔が怖いって!
仕方あるまい。私はもともと鬼だったからのぉ。
昔は里に行き、子供を誘拐しておったのじゃが、お釈迦様によって、子供を亡くした親の痛みを気づかせて頂いたのじゃ。
それ以来、日蓮宗の信者、法華経の信者を守護する神様の仲間入りをさせてもらったのじゃ。
ん、何故だって?
お釈迦様と約束したからじゃよ。約束はしっかりと守らないといけないからな。
私、弁財天。弁天様って親しく読んでもらっています。
私の奏でる琵琶の音、素敵でしょ♪
弁財という名前の通り、お参りをすると必要な分の財産を収めることが出来ますわよ。いつもは七福神の一員として宝船に乗っています。
それが何故、本成寺に来たかって?
ふふっ、お知りになりたいなら本成寺にお参りして、住職に尋ねてみて。