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本成寺便り№.022

山主所感《信の風》

 

「それ彼岸とは春秋の時正の七日、信男信女あって、もし彼の衆善を修して小行を勤むれば生死の此の岸より苦海の蒼波を凌ぎ菩提の彼岸に至る時節なり。故に此の七日を彼岸と号す

 

ここに知る善悪決定の時節なり。二季時正この時に小善は大善となるなり。小悪を作れば又大悪となるものなり。」

 

 

 宗祖日蓮大聖人は『彼岸鈔』という書の中で、彼岸七日間の信行の大切さを諭すように示されています。

この時の善行は何倍もの功徳を得る大善となる一方、悪行をすれば、小さな事でも大悪となり大きな罪を背負うこととなるのです。

 

日々の暮らしの中で、凡夫である私たちが常に良い事だけを行うことはなかなか難しいものです。

知らず知らずに良くない事、至らぬ事をしているのでしょう。

 

しかし年に二度、春秋の七日彼岸という反省懺悔の尊い機会を与えられているのです。

 

 彼岸の意味するところを心得て、彼岸にふさわしい祈り、反省を行いましょう。

とりわけ彼岸法要に於いては、小善を大善とし、反省懺悔を水子の塔婆供養をし、

清浄な身をもってご先祖様に報告すべく先祖供養を行いましょう。

本成寺 往来 オーライ

 

先般来お知らせの庭園改造工事にあたり、まずもって境内の池で泳いでいた鯉が、寒中の二十六日、

住み慣れた(泳ぎ慣れた)本成寺庭園から引っ越し作業が行われました。

   今までは、市内とはいえサギに襲われたりつつかれたり怖い思いもしたでしょう。

  これからはより大きな池で、多くの仲間と優雅に泳ぎ続けていくことを願います。

★春季彼岸会開催

 

三月十九日()午後一時半より春季彼岸法要を開催します。

 

●例年通り法要に引き続き個別塔婆供養を行います。

 

●塔婆供養は「先祖代々」「五十回忌に至ってない各霊位」に加え、

   上段でも書き示したように反省懺悔を供養の形にするために「各家水子の霊位」の塔婆供養を欠かさないようにいたしましょう。

 

●年にたった二回の彼岸会です。正しい意義の上に正しい供養を行いましょう。

 

●なお、法要・個別塔婆供養に引き続き、庭園改造にあたり、庭園に修法を施します。ご一緒にお参り下さい。

 

●彼岸法要への参拝も善行。怠るは悪行。どうぞご家族揃って、ご参詣下さい。

 


 

庭園改造完了は六月上旬を予定しています。

工事期間中は御参詣に不便をおかけしますが、ご容赦ください。お参りは常に出来る様に対応して参ります。       住職 G