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本成寺便り№.016

山主所感《信の風》

謹んで新春のお慶びを申し上げます

 旧年中は檀信徒各家の皆様には本成寺護持端正にご尽力を賜り、厚く感謝申し上げます。

 本日無事に新たな年を迎えることができました。御本仏様から平成二十八年も託されているのだと大いなる自覚と覚悟をもって、法華経を読み、お題目を唱えて参ります。

 法華経の要は如来寿量品第十六。そこには他の経典には見られない『久遠実成』という素晴らしい教えが説かれています。

 仏様は永遠の生命の持ち主。無始無終。始まりのない永遠の過去から仏様は存在し、この先も存在し続けるのです。

 平成二十八年の仏様の存在を証明するのが我々の振る舞いです。私たちの生活、行動、そして信仰によって仏様を平成二十八年に表現するのです。

 仏様は永遠ですから、過去世に培わされた縁に感謝し、この世の困難も乗り越え、自身の未来世の為に良き縁を積み重ねていかなくてはなりません。「多少の縁」とは「多生の縁」多く生まれ変わり、死に変わる中で、法華経・お題目信仰によって仏様たる魂を磨き続けていくのです。信仰は永遠であり、法華経・お題目信仰を手放すことは重罪なのです。

本成寺 往来 オーライ

●二月十一日の午後に執り行われる予定の帰山奉告式。達成すれば名古屋市名東区で初めての荒行成満となります。

●特に初めての荒行となる『初行』の帰山式は

とりわけ大切で、貴重な行事であります。

親戚、ご友人をお誘い頂き、ご参列下さい。

●帰山式の日程の関係から、本年二月盛運祈

願会並びに節分会は、同封の案内状のように一月三十一日(日)に営みます。

★御本仏様の思い

 今般、師僧と言いながら親として涙を堪え、忍難受苦の荒行堂へ長男を送り出しました。

 御本仏様は自身の命の一分を我々に託し、四苦八苦に満ちた忍土たる娑婆世界に、私たちを仏の子・弟子・従者として頭を撫でて送り出して下しました。

 御本仏様も涙されたでしょう。

 行佑は頑張っております。そこには守護神鬼子母神様がいらっしゃいます。

 私たちも頑張れるはずです。ここには御本仏様がいらっしゃるから。


修徒 行佑の荒行入行にあたり、多くの温かい思いを頂戴しました。修行用の衣を奉納して頂いた方。我が子を送り出すように涙しながら激励の言葉を頂いた方。名古屋駅までお見送りに来て頂き、手を振り続けて頂いた方。荒行堂へ総供養のお見舞いを送って下さった方。忙しい中、激励面会に出向いて下さった方。帰山式のお手伝いを名乗り出て下さった方。

 皆様の思いをしっかりと受け止め、感謝の心で精進を重ねるよう師弟共々、心して法務を遂行して参ります。

住職 G